No.3(メソポタミア文明)  : 

「最古の法典とは何か? またその内容とはどういうものか?」       

B.C.18C頃、古バビロニア王国(バビロン第一王朝)の6代国王ハンムラビが、シュ
メール人が発明した楔形文字を用いてハンムラビ法典を作った。これは神権政治
の下で他民族の民を治めるために「神が授けた」とされている。刑法は復讐法の原
則で「目には目を歯には歯を」で知られているが、一般人と奴隷の間に身分の差が
大きかったことが分かる。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
社会を成立させる基本的な要素である法律の、完全なものとしては最も古いハンム
ラビ法典について、高い関心を持って学習しようとしている。

思考・判断:
現代にも大きな影響を持つ、復讐法の原則に基づく刑法の原点といえるハンムラビ
法典の意義について、批判的に考察している。

資料活用の技能・表現:
完全な形で残る法典としては最も古い、ハンムラビ法典の写真を見たり、碑文の現
代語訳を読むことにより、学習内容の理解を深めている。

知識・理解:
メソポタミアでは王が最高の神官であったために、神の言葉を法典の形で民衆に示
す必要があったということを、王がそのまま神とされたエジプトでは法律が発達しなか
ったことと比較して理解している。